【マーケティングの本】企業を高めるブランド戦略

ブランドを資産価値のあるものとして捉え育てる事で、優位に競争を進めるとともに顧客の信頼を得ていきましょうという内容。マーケットシェア→マインドシェア=「顧客が選ぶ」時代となってきた事で、今や、ブランド力を高める為のマーケティング戦略は必要不可欠ですからね。大手企業のケーススタディも記載されている為、なかなか勉強になります。
星4つ【 ★★★★☆ 】のオススメ!!!
企業を高めるブランド戦略
田中 洋
講談社現代新書
【本:マーケティング】ライフサイクル・イノベーション

出版社/著者からの内容紹介
『キャズム』のムーア、待望の新刊!
キャズムを越え、トルネードに乗り、成熟市場で企業が陥る「成功という惰性」に打ち勝ち、企業が成長し続けるための適者生存のイノベーション戦略!
グローバリゼーション、規制緩和、コモディティ化が至るところで影響力をもたらし、企業がイノベーションを起こさなければならないという圧力が高まっている。
◆自社のコア・コンピタンスがもはや差別化要素でなくなった時に何が起こるか?
◆新しい領域に経営資源をシフトするためにはどうしたらよいか?
◆イノベーションに抵抗する慣性力にどう対応すべきか?
◆組織のエネルギーをイノベーションに振り向けるためにはどうしたらよいか?
本書はこれらの問いに答え、どうすれば企業が永遠に進化を継続できるのかについて論じる。
・・・後略
一度読むのも苦労したが、二度は読まないと全体像を明確に把握するのは難しい噛めば噛むほどに美味しい良書。内容としては、市場の成熟度合いにおけるマーケターないしは実質的な経営陣が執るべき処方箋って感じでしょうか。コア(他と比べての徹底的な優位性)とコンテキスト(コア以外。もしくはコアを支えるもの)に注視したイノベーション戦略によって、取り扱う製品等のコモディティ化(陳腐化)を防ぎ、トルネード市場で永続的に成長し続ける事を目的としています。
しかし、書籍で紹介されているタイガー=ウッズのコア・コンテキスト事例は当たり前の話ですが面白いですね。彼の収入源におけるコアは「ゴルフ」な訳です。コンテキストは「ウッズブランドのゲームソフトやシューズ、ゴルフ製品。スポンサー契約ですな。」になると。ここでウッズが相談を持ちかけてきたらどう対処するか。
ウッズ「もっと収入を増やしたいのだが資源配分をどうすれば良いか?」
?「時間の全てをコアに集中して、コンテキストは他の誰かにやらせれば良い。ウッズさんはゴルフで勝ちまくって目立ちまくって下さい。」
ウッズ「しかし、僕の収入の9割はコンテキストなんだけど、それでも僕はコンテキストに時間をかけるべきではないのかい? なんか不安になるねぇ。ほんとに大丈夫?」
?「もちろん。コンテキストから得た収入で、よりコアにフォーカスすべき。それが一番効率が良い。ウッズさん、時間も体力も資源です。無限ではなく有限。だから、あなたはコアに集中すべきなんすよ。」
昨今、選択+集中は、イノベーション戦略(経営戦略)において非常に重要視されています。これは、ウッズだけじゃなく、個々人のセルフブランドの構築にも役立つと思います。人間どうしても不安にかられてしまう生き物なので、コンテキストに資源をまわしてしまうもんですが、そこをキリッと引き締めてコアに注力しましょう。そして、信頼できる人間や会社にコンテキストは任せてしまいましょう。コア戦略に問題が無ければ上手くいくと思います。
星5つ【 ★★★★★ 】のオススメ!!!
ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
ジェフリー・ムーア
翔泳社
【本:マーケティング】「複雑ネットワーク」とは何か

数学的な観点から、世の中の仕組みやネットワークについてのアプローチを試みている良書。閾値グラフ、ビップクラブ現象など、マーケティング・プランの際のロジック構築に非常に役立つ。CRMのプランニングの際にかなり役立ちました。この「複雑系」と呼ばれるネットワーク理論と、キャズムに代表されるイノベーター理論を組み合わせると面白い相関図が垣間見えてくる。


※クリックで画像拡大。上がイノベーター理論、下がビップ・クラブ現象のイメージ。
○○採用者だの何だという部分は、カラーリングが同じです。あくまで仮定の話だけど、リンクしているでしょう。以前、企画提案の際に作成したイメージ図なのですが、イノベーター理論とビップ・クラブ現象は、相関関係にあると仮定すると非常にスムーズにロジックの構築が出来上がります。
最近では、このように他分野(この複雑系は数学)との混合により、マーケティング分野も広がりと、時代に即した再構築が始まっているように思います(マーケティング=役に立たない、みたいな勘違いも横行していたと聞きますから。)。※心理学とのミックスであるインサイト・マーケティング等。そういった意味では、本書は非常に有益です。プランナー同士は、まだお読みでなければ、ぜひ、ご一読を。
星4つ【 ★★★★☆ 】のオススメ!!!
「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ
増田 直紀、今野 紀雄 他
ブルーバックス
【本:マーケティング】常識の壁をこえて

この本の著者は、かなりのひねくれ者です。絶対にそうです。
■ポジティブ思考のウソ
ネガティブな環境下での下手で根本的な変化を伴わないポジティブシンキングは不要。常にポジティブでいられる環境を先手先手で創出した方が効率が良いし理に叶っている。
■忍耐力賛美のウソ
間違った事をひらすた続けるのは忍耐力でも何でもない。かのエジソンは、9,999回の見切りの連続した努力の結果によって成功したのであって、全く同じ内容を9,999回繰り返した訳ではない。試行錯誤の賜物である。
他にも様々なウソ(著者の哲学)を取り上げています。こころのフレームを変えるマーケティング哲学満載です。(しかし、マーケターはこういった天の邪鬼な部分が無いとやっていけない職業かもしれません。常識なんてクソくらえ!ぐらないな意気込みでないと。)
星5つ【 ★★★★★ 】のオススメ!!!
常識の壁をこえて
ダン・S・ケネディ
阪急コミュニケーションズ
【本:マーケティング】小さな会社★社長のルール 〜ランチェスター経営 成功への実践手法〜

ランチェスター戦略の解説本。中小企業は、大会社と同じ戦略で戦っても勝てないし、それを社長自ら理解しないといけないよね?って内容。確かに経営資源に乏しい中小企業が、大企業と同じ戦略をとれば敗北必至です。バブリーな頃のマツダ(神々の黄昏)を思い出します。ランチェスターの法則については、Wikiがわかりやすい。書籍では、ランチェスター戦略の他に、中小企業の社長の成すべき論等が熱く語られています。
星3つ【 ★★★☆☆ 】のオススメ!!!
小さな会社★社長のルール
竹田陽一
フォレスト出版




